RS-232Cケーブル・アダプタ(Q&A・用語説明)
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パソコンとモデムなどを接続するためのシリアル通信用インターフェース規格の一つです。
現在では、USBなどに主役の座をゆずりつつありますが、工場などで使用される計測機器との通信やL3スイッチなどの通信機器の設定・メンテナンスなどに今なお使用されています。
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主にパソコンとその他の機器(モデム、ターミナルアダプタなど)を接続する場合や、 切替器を使用する場合などに使用します。モデムやターミナルアダプタなどの場合はパソコンと出力用・送信用の端子が逆になっているので、ストレートケーブルで接続できます。
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以前はPC同士を接続し、データのコピーをする場合にクロスケーブルを用いていました。
RS-232Cなどのシリアル方式はそれぞれデータ受信用・送信用で用いられるケーブルの芯線が分かれています。クロス(リバース)結線は送信用から出た信号が相手側の受信用に、相手方の送信用から出た信号がこちら側の受信用にそれぞれつながるように結線されています。(図1)
モデムを介さずに接続するという意味合いから「ヌルモデムケーブル」とも呼ばれます。
また、古いMacintosh本体をはじめとしてX/Yプロッタ・シリアルプリンタとの接続にもクロスケーブルが使われます。 ストレートケーブルとは配線のみの違いしかないので、見た目では判断できません。ケーブルをお選びの際には十分にご注意のうえお買い求めください。
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MicrosoftはMS-DOS 6.1以降、パソコン同士を接続してデータコピーを行うための規格としてインタリンクと呼ばれるソフトウェアを採用しました。 このインタリンク規格に応じて作成されたケーブルがインタリンクケーブルです。 また、インタリンク用ケーブルはWindowsの「ケーブル接続」にも対応しています。