Quick Charge(クイックチャージ)とは
高速充電が可能なQuick Charge
Quick Charge(クイックチャージ)とは、米国QUALCOMM社が開発したスマートフォン・タブレットを高速で充電できる規格です。例えばQuick Charge 3.0(※)充電規格であれば、USB充電の約4倍も速くスマートフォンのフル充電ができます。
通常のUSB充電では5V電圧を使用しますが、Quick Charge 2.0充電規格の場合は、5V/9V/12V/20Vの4段階の電圧を使用しています。通常の5Vよりも大きい電圧を使って充電できるので、急速充電が可能となります。また、Quick Charge 3.0充電規格では、3.6V~20Vまで200mV刻みで電圧値を変動させることができ、接続機器の充電に最適な電圧値、電流値を調節して充電できます。
使用する電圧は、充電器が自動でスマートフォンの対応・非対応を判別するため、面倒な設定をする必要はありません。例えば、Apple iPhone・iPadなどのQuick Chargeに対応していないスマートフォン・タブレットを充電器に接続する場合は、通常通り5V電圧を使用してUSB充電を行います。
※Quick Charge 3.0のことをドコモでは「急速充電3」と呼んでいますが、仕様は全く同じです。
Quick Chargeって普及は進んでいるの?
Quick ChargeはAndroid端末を中心に普及が進んでいます。ソニーモバイルXperia XZ2、SAMSUNG Galaxy S9などを含む多くのAndroidスマートフォンに対応します。
また、Ankerなど多くの企業からQuick Charge 2.0や最新規格のQuick Charge 3.0に対応したUSB充電器が発売されています。
Quick Charge対応だと、充電時間は速くなる?
例えば、Quick Charge 2.0対応のUSB充電器と従来の5V/1AのUSB充電器を比較すると、Quick Charge対応の場合は従来より約1.8倍も速く充電することができます。
また、Quick Charge非対応機種と比較した場合、Quick Charge 3.0は約4倍もの速度で充電することができます。(充電比率80%程度までの充電を想定)
Quick Charge対応機器を使用すれば、大幅に充電時間を短縮できます。
- ※1:バッテリー容量が約2900mAhのQualcomm(R) Quick Charge2.0対応スマートフォンを使い切った状態から電源OFF状態で60分間の充電速度比較です。
- ※2:弊社製microUSB充電器(5V/1A)と比較した場合の当社試験結果に基づく目安です。
Quick Charge 3.0と2.0との違い
Quick Charge 3.0は2.0と比べて約1.3倍の速さで急速充電できるようになっています。Quick Charge 2.0では9Vまたは12Vに固定された電圧で出力していましたが、Quick Charge 3.0では、3.6~20Vの範囲内を200mV単位で電圧出力の調節が可能になりました。充電機器に合った最適な値で充電できるよう電圧を自動制御しているため、充電速度がより高速になっています。
※Quick Chargeは下位互換性があり、Quick Charge 2.0に対応する機器は、Quick Charge 3.0対応機器でも使用できます。
(充電の性能は、Quick Charge 2.0に準じます)
Quick Chargeの対応端末を調べるには
Quick Charge対応製品ラインナップ
- Quick Charge2.0対応のUSB3.1Type-Cポートを搭載したドッキングステーション USB-CVDK10 ¥93,500(税抜き ¥85,000)
- Quick Charge 対応のコネクタを脱着できるマグネットType-C USBケーブル KU-MGDCA1 ¥3,630(税抜き ¥3,300)