貫通型RJ-45コネクタを使ったCAT6ケーブルの自作方法
用意するもの
- 貫通型RJ-45コネクタ ADT-6RJKN-10/100 貫通型でスピーディー、性能を出せる、単線、より線対応の自作用RJ-45コネクタ。
- CAT6LANケーブルのみ KB-T6L-CB100N ギガビットイーサネット完全対応、単線仕様の高性能カテゴリ6LANケーブル。
- モジュラーカバー ADT-MC7シリーズ プラグ部分でのケーブルの折れ曲がりなどを防ぎ、ケーブルの寿命を延ばすのに一役買っています。
- 皮むき工具 LAN-TL5/TL9/TL15 ケーブル外皮を剥く際に必要な皮剥き工具。
- かしめ工具 LAN-TL22 貫通型RJ-45コネクタの必需品。UTP・STP・PoEケーブル、単線・より線にも対応。
- スパイキ LAN-TL10 ケーブルのよりを戻す為の工具です。手作業に比べ、作業効率と仕上げが格段にアップします。
- はさみorニッパー ケーブルを切断する為の工具です。(市販品)
貫通型コネクタを使用したLANケーブルの加工方法
- 1.モジュラーカバーを取り付ける場合は、最初に取り付けておきます。
- 2.Cat6ケーブルはCat5eと比べてやや太い為、芯線を傷つけ無い様に、今回使用しているLAN-TL5では、一番外側の穴を使用します。 切り溝のある方がA面、切り溝の無い、3・6番線を挿入する側をB面とします。※LAN-TL9 or TL15の場合はダイヤルを回して刃の出っ張りを浅く調整して下さい。
- 3.準備が出来たら、ケーブルの外皮を剥く長さを決めます。加工しやすい長さの目安としては6~7cm程度が適当です(人差し指の長さ程度)。※先付けモジュラーカバーを使用する場合は、この時点で装着しておきます。
- 4.距離を掴んだら、皮むき工具をその部分に合わせて、1回転させます。注:今回使用するCat6ケーブルは太い為、皮むき工具を1回転以上させると高い確率で芯線に傷がついてしまいます。
- 5.外皮を剥いたら、芯線に傷がついていないか確認し、もし傷がついているようであれば、そこから切り落とし、再度手順2からやり直します。
- 6.十字フィラー(中央の白いプラスチック)を切り落とします。※切り落とす際に、ケーブルを傷つけないように折り曲げて、出来る限りフィラーの外皮からはみ出している部分を無くして下さい。フィラーがはみ出ていると、ロードバーをはめる時に邪魔になります。
- 7.フィラーを切り落とした後、それぞれのペアを図の様に十字に広げます。この時茶色の反対側に位置するペアの色が緑であればA配線。オレンジであればB配線で加工を行うと以後の加工が楽になります。※このマニュアルではB配線で加工を行います。A配線・B配線についてはこちらのQAをご覧ください。
- 8.それぞれのペアのよりを戻します。※よりは後の加工を考えて必ずまっすぐに戻してください。 LAN-TL10をご使用頂くと、容易にまっすぐにする事が出来ます。
- 9.そうすると、芯線のよりがまっすぐに戻りますので、他のペアも同じ様によりを戻していきます。
- 10.全ての線のよりをまっすぐに戻したら、加工する規格に合わせて、線の位置を変更します。弊社ケーブルはT568B配線なので、上の写真のように線を並べ替えます。
- 11.親指でケーブルの根元部分(外皮との境目)を強く固定して、右手で先端側を写真の様に揃えます。※左右に軽くねじりながら揃えると、綺麗に並びます。
- 12.綺麗に芯線を揃えたら、先端の折れ曲がっている所の根元辺りをはさみ等で切り落とします。
- 13.プラグを写真のように挿し込みます。※必ず全ての芯線を限りなく直線にしておくことが重要です。
- 14.ケーブルとプラグを左右に軽くねじりながら、ケーブルをプラグの先端に押し込んで行きます。
- ※写真の様になるまで押し込みます。
- 15.かしめ工具でかしめます。かしめ完了と同時に、先端の余った芯線が切り落とされます。
- 16.かしめ後、金属ピンが芯線に確実に刺さっているのを確認しします。
- 17.最後にモジュラーカバーを取り付けて完成です。
動画でわかる!貫通式コネクタの
特長・自作方法はこちら