CAT6Aケーブルとは
CAT6Aケーブルとは
全国の学校ICT環境を一律整備する「GIGAスクール構想」の「校内LAN配線」では「10Gbpsで接続可能なCat6A以上のLANケーブルの利用を指定する」と、Cat6A以上を使った配線が義務付けられています。
また、データセンターなどの基幹ネットワークで10Gbpsネットワークを構築する場合などにも使用されます。
LANケーブルの通信速度と伝送帯域
LANケーブルは、「カテゴリ」と呼ばれる規格に分かれており、それぞれ通信速度・伝送帯域が異なります。 通信速度とはデータを1秒間に送信できるスピードのこと、伝送帯域とは1秒間に送信できるデータの量のことです。 通信速度を車のスピード、伝送帯域を車線に例えて見てみましょう。
- 通信速度は車のスピード性能です。数値が高ければ高いほど速いスピードが出る=送信するスピードが速くなります。
-
伝送帯域とは「データを送る時の周波数の幅」のことで、道路に例えると車線の数にあたります。
車線が増えるほど多くの車が走行できる=データを短時間で多く送ることができます。
CAT6とCAT6Aを比べてみると
CAT6とCAT6Aを比べてみると、
CAT6の通信通信速度は1Gbps、CAT6Aの通信速度は10Gbpsで約10倍。
CAT6の伝送帯域は250MHz、CAT6Aの伝送帯域は500MHzで約2倍の性能となります。
通信速度 | 伝送帯域 | |
---|---|---|
CAT6 | 1 | 250 |
CAT6A | 10 | 500 |
これからやってくる10ギガネットワークの時代
2020年3月より開始された第5世代移動通信システム「5G」の通信速度は、4Gの100倍である10Gbps。
新たに規格化される高速無線LAN「Wi-Fi 6」の通信速度も、およそ10Gbps。
これらに対応するサービスが次々と開始され、10ギガネットワークの時代が到来します。
LANケーブルも10G対応のものを使いましょう。
CAT6以下のLANケーブルだと、せっかくの10Gネットワークの恩恵を受けられないことになるのです。
GIGAスクール構想ではCAT6A以上のケーブルがオススメ
10ギガネットワークの流れは学校のICT環境にも影響します。
全国の学校ICT環境を一律整備する「GIGAスクール構想」の「校内LAN配線」では「10Gbpsで接続可能なCat6A以上のLANケーブルの利用を指定」されています。
CAT6eとは?
CAT6、CAT6Aに加え、「CAT6e」という規格も存在します。CAT6eはCAT6Aとほぼ同じ性能の規格ですが、CAT6eはLANケーブルのメーカー独自の規格、CAT6Aは承認された規格です。
CAT6e登場後に、LANケーブルのカテゴリーを規格承認する「ANSI(米国国家規格協会)」でCAT6Aが承認されました。こうして正式な規格「CAT6A」が登場したため、CAT6eのLANケーブルは市場ではCAT6Aケーブルにほぼ切り替わっております。
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