STPケーブルの加工方法
まず、加工をする前に以下の工具と材料を準備して下さい。
カッター
■一般的なカッターであれば何でも良い
ニッパー or はさみ
■はさみは鋼線切り用を使用して下さい
コネクタ
ADT-STP-T10(単線用)10個入り
ADT-STP-Y10(撚線用)10個入り
※加工するケーブルに合わせて下さい。
ケーブル加工手順
1) まずブーツを着用する場合は、先にケーブルに通しておきます。
2) 外皮を剥く長さを図ります。※目安は自分の親指と同じ長さ(大体5cm~6cm)くらいです。
3) ストリッパーのダイヤルで刃の長さを調整してから、外皮に切れ目を入れます。※1回転以上させないで下さい。
4) ケーブルを曲げて、中のホイルに傷がついていないかどうかを確認します。もし中のホイルに傷がついているようであれば、そこから切断して、再度手順2からやり直して下さい。
【失敗例】
ホイルが裂けて中の芯線が見えてしまっている。
5) 先程ストリッパーで外皮につけた切れ目に対して、今度はカッターで直角に外皮を切ります。※中のホイルに傷をつけないように。
6) 切り目をつけたケーブルをよじると、切り目にそって外皮が裂けるので、ストリッパーとカッターでつけた切り目にそって外皮を剥きます。
7) 外皮を剥いたらホイルに傷がついていないか確認します。※矢印の方向にホイルを引っ張った時にホイルが破れなければ大丈夫です。
8) ホイルを裏返すように折り曲げて、ケーブルに巻きます。※青く見える面をケーブルの外皮に接触するようにして下さい。
9)ドレインワイヤもホイルと同じ様に折り曲げて外皮に接触させます。
10)芯線を覆っているビニールをはさみ等で切り落とします。
※コネクタをいれる時に邪魔にならないように出来る限り根元で切り落としてください。
11) 芯線の撚りをほどいて、芯線をまっすぐに伸ばします。
12) 芯線を伸ばしたら、結線したい配線の順番に並べなおします。※写真はA配線の順番です。
13)並べ替えた順番を維持したまま芯線を揃えます。
14) 芯線を揃えたら、定規を使って外皮から大体16mmぐらいではさみ等を使って切り落とします。※最初は1mm~3mm長めに切り落として、コネクタを挿し込んで微調整すると失敗しにくいです。
15)STPコネクタにケーブルを挿し込みます。
芯線の先端がコネクタの奥まで届いている事を確認します。※この時ホイルとドレインワイヤがコネクタ内部の金属部と接触している事を確認します。
16)かしめ工具を使ってかしめます。
17)ケーブルの両端を加工し終わったら、テスターを使いケーブルの加工にミスが無いことを確認します。※STPケーブルはUTPケーブルとは違い、Gのランプが点灯する事を確認します。
18)テスターを使ってケーブルの加工に問題が無ければ、コネクタからはみでているホイルとドレインワイヤをはさみ等で切り落とします。
19) ブーツを装着して完成です。