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CAT5eケーブルの自作方法(より線タイプ)

用意するもの

●コネクタ(ADT-RJ45-10NADT-RJ45-10FNADT-RJ45-50ADT-RJ45-100

※加工するケーブルに合わせて下さい。

●UTPケーブル(KB-T5Y-CBシリーズ等 or その他UTPケーブル)

●モジュラーカバー (ADT-MC4シリーズ or ADT-MC6シリーズ or その他モジュラーカバー)

●ストリッパー (弊社製品LAN-TL5 or LAN-TL9) or その他UTPケーブル用ストリッパー

●かしめ工具 (弊社製品LAN-TL6 or HT-568R) or RJ45コネクタに適合したかしめ工具

●ニッパー or はさみ はさみは鋼線切り用を使用して下さい

より線ケーブル加工方法

ブーツをケーブルに通しておく

ブーツを着用する場合は、最初にケーブルに通しておきます。

親指と同じ長さ

外皮を剥く長さを測ります。
※目安は自分の親指と同じ長さ(大体5cm~6cm)くらいです。

切れ目を入れる

ストリッパーで外皮に切れ目を入れます。
※中の芯線を傷つける可能性があるので、1回転以上させないで下さい。

外皮を剥く

外皮を剥きます。この時ストリッパーで芯線に傷がついていないか確認します。もし傷がついているようであれば、傷のついた部分から先を切り落として、手順2からやり直して下さい

線

芯線を引っ張る

配線する規格に合わせて、芯線を左右に軽く引っ張ります。A配線なら左に緑色のペア、右に茶色のペアとなり、B配線なら左に橙色ペア、右に茶色ペアの芯線を引っ張ります。

よりを戻す

次に芯線のよりを、外皮と芯線の境目まで戻していきます。

色を入れ替える

よりを戻したら、配線に合わせて色を入れ替えます。

※写真はA配線です。

線

A配線とB配線

芯線を真っ直ぐにする

次に配線の順序が入れ替わらないように注意しながら芯線を真直ぐに揃えます。

※より線ケーブルの場合は、芯線が柔らかい為、色が入れ替わりやすいので、親指でしっかりと押さえて、色が入れ替わらないようにして下さい。

線

定規で測る

次に定規を使って、芯線を切る長さを測ります。
※長さの目安
ADT-RJ45-10 約12mm

芯線を切り揃える

次に、はさみ等を使って、測った長さに芯線を切り揃えます。
※切る際には、必ず配線の色を確認してから行って下さい。

※芯線を切った後は、色が入れ替わらないように親指で押さえたまま、次の工程に移ります。

コネクタを取り付ける

次にコネクタを取り付けます。
※親指は徐々に外皮の方に移動させて、押さえを外さない用に注意しながらコネクタを取り付けて下さい。

線

芯線をきちんと確認する

コネクタを取り付けたら、きちんとコネクタの先端まで芯線が届いているか、配線の色が間違っていないか確認します。

芯線をきちんと確認する

かしめる

配線等が間違っていないことを確認したら、かしめ工具を使い、コネクタをかしめます。

かしめる時はしっかり押さえる

※コネクタをかしめる際、ケーブルの重みなどでコネクタからケーブルが抜けてしまう事があるので、ケーブルが抜けないように押さえながらかしめて下さい。

線

ブーツを装着する

コネクタがしっかりとかしめられているのを確認したら、ブーツを装着して完成です。

線

加工の際の注意

1.よりはできるだけ戻さない。

加工の際は、できるだけよりを戻さないようにしてください。戻してしまった分、ノイズに弱くなります。

2.工具はできるだけ良いものを。

安価な工具は、精度が悪く、完全にかしめられなくなったりする場合があります。かしめ工具には、単線用とより線用があり、ラチェット付きのものが確実です。

3.簡易テスターは、あくまで確認用。

1万円前後で市販されているテスターは、単に結線を調べているだけです。ペアの取り方が正しいかなど、品質的な部分まではわかりません。プロは、100万円以上もするテスターで検査をしながら工事を行っています。