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熱対策で機器の故障を防ぐ

熱対策が必要な理由

暑い国、日本

熱対策として、以前から東南アジアなどの「暑い国」ではノート用冷却ファン・クーラーパッドが使用されてきました。昨今は地球温暖化現象によって、日本も「暑い国」へ近付きつつあるため、夏場に電子機器を使用する際には熱対策を用意する必要があります。

6月・9月がもっとも暑い

徐々に亜熱帯気候に似た「暑い国」になりつつある日本。夏本番はさすがにエアコンで冷やされるため電子機器の負担は少し軽くなります。そのため、「暑いけれどエアコンを使わなくても過ごせる時期」の6月・9月こそ、実際には熱対策としてノート用クーラーパッドが必要となる季節なのです。

熱帯、亜熱帯、温帯地域の分布図

熱から大切な電子機器を守る

電子機器は熱に弱く、熱過ぎる場所では上手く動作しません。そのまま冷却せずに使い続けると、内部コンピューターの熱暴走を引き起こすことがあります。熱暴走が起きた場合、突然電源が切れたり、勝手に再起動したり、エラーが頻発するといった症状が発生し、最悪の場合電子機器本体の故障にもつながります。

右のグラフはノートパソコンを使用中の底面温度の変化を弊社が調べたものです。熱対策を何もしない場合、ノートパソコンの底面の温度が1時間半で45度にまで上昇します。しかし、ノート用冷却ファン・クーラーパッドを併設して使用すると、1時間で35度まで上昇したあとは、5時間後まで30~35度前後をキープし続け、温度上昇を抑える効果が実証されました。

ノートパソコンは、ノート用冷却ファン・クーラーパッドを使った熱対策が有効です。デスクトップパソコン内部であれば、HDDクーラー・CPUクーラー・ヒートシンクや、ケースファン、内蔵ファンなどを使用して冷やすことで、CPU・内部温度を下げることが可能で、熱暴走を防げます。
また、ACアダプタやゲーム機、スマートフォンなどには、発熱面に貼り付けるだけの冷却パッドがおすすめです。

パソコン底面の温度上昇

熱対策製品を選ぶポイント

3種類の冷却方法があります

送風式は冷却ファンを使って直接底面に風を当てることで電子機器の底面全体を冷やします。それに対して吸込式は電子機器付近の空気を吸い込むことで底面の熱を奪い、冷却します。その他、ファンがないタイプには、ステンレス製のスタンドや、冷却パッドを貼り付けるものがあります。

【送風式】

電子機器の裏面に通気口がない機種に向いています。電子機器の底面に直接風をあてられるため、電子機器を効率よく冷却できます。効果がハッキリと分かりやすいため、ファンを使用するタイプでは主流です。

【吸込み式】

電子機器の裏面に通気口がある機種向きです。ファンの回転で空気を吸い込むため、通気口に暖かい空気が送られることはありません。吸い込まれる風により電子機器底面の熱が奪われ、温度が下がります。

【ファンレスタイプ】

ファンを使わない冷却方法です。冷却パッドの場合は、放熱のためのアルミニウム板を熱伝導性の高いシリコンで取り付けて電子機器の熱を放出します。発熱が気になるPS3/PS4、PS VITAなどのゲーム機やiPhone・各社スマートフォンなどにも取り付けて使えます。また、ファンがないため軽量で、動作音がなく静かに使用できます。

送風式と吸込み式

アルミボディとプラスチックボディ

アルミボディの場合、熱伝導率が高い素材を使用しているため、電子機器の接触面から熱を奪いやすく、冷却効果が更に高まります。プラスチックボディの場合は、素材の耐久性が高く、ヘコミにくいことが利点です。また、アルミと比べてお求めやすい価格設定です。

アルミ・プラスチック

USB電源とAC電源

ファン付きの熱対策製品は、USB電源・AC電源のものがあります。
USB電源タイプはノートパソコンから電源を取れるため、簡単に配線できて、すぐに使用できます。また、キレイな配線が可能で机上もスッキリとさせられます。AC電源タイプは、家庭用コンセントから給電されるため安定した電源供給が可能です。また、USBポートを塞がないため、USBポートの少ないノートパソコンでも他のUSB機器との接続を気にすることなく使用できます。

USB電源とAC電源