CAT6ケーブルとは
特徴としては各芯線のよりが強く、真ん中に十字のプラスチック部品(十字フィラー)があります。そのためエンハンスドカテゴリ5に比べ柔軟性に欠けます。
1.ギガビットネットワークでCAT6を使わなければならない理由
まずは規格をおさらいしてみましょう。
10BASE-T | 100BASE-TX | 1000BASE-T | 1000BASE-TX | |
通信速度 | 10Mbps | 100Mbps | 1000Mbps | 1000Mbps |
適合ケーブル | CAT3以上 | CAT5以上 | CAT5e以上 | CAT6以上 |
上記のように1000BASE-TではCAT5e以上のケーブルが要求されています。
なぜなら
1000BASE-Tはギガスイッチが構造上複雑になること、送受信ともに大量データをやり取りするのが苦手であることが原因です。
また、1000BASE-Tでもエンハンスドカテゴリ5ケーブルの性能ぎりぎりいっぱいの能力を必要としますので規格上の1000Mbpsを要求道理に満たすのは困難です。
短い距離では問題が起こりにくいですが長い距離ではデータ化けなどが発生して遅延が起こります。
上記の理由でサンワサプライではギガビット=CAT6ケーブルの使用を強くおすすめします。
2.サンワサプライのCAT6ケーブルが単線である理由
LANケーブルは8芯の銅線を2本ずつらせん状によりをかけて、4対のケーブルで構成されています。2本ずつよられていることが「ツイストペアケーブル」と呼ばれている所以です。
7本の細い銅線をよりあわせているものをより線ケーブルと呼びます。
8芯の銅線のうちの1本1本が1本の銅線でできているものを単線ケーブルと呼びます。
単線 | より線 | |
芯線の構成 | 単線×8芯 | 7本線×8芯 |
曲げの硬さ | 硬い | 柔らかい |
ノイズ耐性 | 高い | 低い |
構造 |
なぜ性能の差ができてしまうのでしょうか。
それは電気が金属を通る場合の現象から説明できます。
実は、電気が銅線を取る際にはその断面積すべてを利用するわけではありません。通る電気の周波数が高ければ高いほど外周に近い部分しか利用できません。この現象を「表皮効果」と呼びます。
[図]
すなわちより線のような多芯構造の場合にはそれぞれ(7本)に表皮効果が発生するため、それだけ電気が通りにくくなってしまいます。
- ●確かに単線ケーブルは固くて扱いにくいですが、現在の技術ではより線のCAT6ケーブルでギガビットを通す事には問題があります。
- ●どうしても柔らかいケーブルが必要であれば弊社製CAT6フラットケーブルをご使用ください。
短い距離での使用であればこちらの商品がおすすめです。
フラットケーブルの場合、芯線が円ではなく平行に並んでいるため、近くのペアからデータが侵入してデータ化けを起こす現象、「NEXT」が最小限ですみます。フラットケーブルがより線を採用しても問題がないのはそれが理由です。
3.より構造とノイズ耐性
先の項で4対のツイストペア構造であることを述べました。これは銅線内の隣り合うペア同士が電磁波のはたらきでデータが乗りうつる現象を抑える効果があります。市場にはよりが十分でないケーブルが存在するようです。しっかりよってあることが品質の証です。
ケーブルが違う!CAT6ケーブルの内部構造
ケーブルの芯がしっかりよられているのがわかります。
これがLANケーブルの品質の証です。
だからサンワサプライのLANケーブルは安心です!
4.先端のより戻しを最小に
せっかくノイズ対策のためにツイストペア構造であっても、製造上必ずプラグ部分ではよりを戻す必要があります。
サンワサプライではこのより戻しをできるだけ小さくすることを最重要課題と考えております。
プラグが違う!不具合を最小限に抑える!
高性能アルタネート方式プラグ 弊社高機能プラグの採用について
弊社プラグはプラグ内の電磁誘導(NEXT)を極力抑える為、従来のホリゾンタル方式(横一列)からアルタネート方式(段差型)に変更し、NEXT値の大幅な改善に成功しました。(CAT5、CAT6共通)